2022年5月。
AZUMAs美術学院に通う高校生たちによる
デッサンコンクールを開催しました。
その作品を新潟県民会館に展示し、
新潟県民をはじめ、多くの方に見てもらい、
「すごい」「リアル」などの言葉をもらいました。
このコンクールを糧に、受験本番まで頑張ってほしいと願います。
講師陣による講評、アドバイスを掲載しました。AZUMAs美術学院の在校生、および外部生の方、是非参考にしてみてください。
【最優秀賞】材質感、構図のダイナミックに◎
《良い点》
- 手の細部にわたり、緻密な描写が光る。爪の質感や手の皺、ささくれまで細かな所を観察し、表現しようとしている。
- 握りつぶしたペットボトルの口先が上に伸び、手前の手を前面に出すことで、ダイナミックな構図となり見応えがある。
《さらにもっと良くなる点》
- まるで白黒写真したような描写であるため、絵に感情が感じられない。誇張する部分、省略する部分を意識的に描写すると良い。
【優秀賞】日の光を感じるドラマチックさに◎
《良い点》
- 明度差をうまく利用し、光と影を意識させる作品である。
- 手の皺、膨らみの描写が卓越。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの塗りの描写が、手の描写と似ているため区別があまりできない。ペットボトルの硬さを出すためにもH系の鉛筆を使ってみると良い。
【優秀賞】手のしなやかさの表現が◎
《良い点》
- 構図の取り方が、ダイナミックで面白く、ペットボトルの口の切り方が面白い。
- 線によるタッチで、手の質感をうまく表現している。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの水を表現するために、水面の細部にこだわった描写が必要。
【優秀賞】水の透明感が◎
《良い点》
- 水に映る手の反射をよく観察し、描けている。
- 手の柔らかい質感を表現している。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの暗い部分と手の暗さはどちらが暗いのか、差をつけると良い。
【優秀賞】握る力強さに◎
《良い点》
- 両親指の暗部を濃く描くことや、爪の濃さで、ペットボトルを潰す力を感じる。
- 左斜め上の構図が面白い。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの質感が柔らかい感じはB系の鉛筆を使い過ぎているので、鉛筆の使う種類も気をつけると良い。
【佳作賞】面白いモチーフの使い方に◎
《良い点》
- ペットボトルのキャップを外し、構図を工夫しようとするチャレンジが良い。
《さらにもっと良くなる点》
- 手の明暗差をさらにつけると立体感を表現できる。
【佳作賞】ダイナミックさに◎
《良い点》
- 手の皺感、線のタッチで表現しようとしている。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの質感をより表現するために、光や反射の描写を描き込むと良い。
【佳作賞】背景を描き込み、ペットボトルの透明感を表現したところに◎
《良い点》
- ある程度の暗部の暗さがあるため、明度差が出ていて、立体感を感じる
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルと手のスケール感をより意識すると良い。
【佳作賞】手の関節を意識したところに◎
《良い点》
- 手の関節、質感がうまく表現出来ている。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルとの構図をより工夫できると良い。
【佳作賞】落ちていく水の描写に◎
《良い点》
- 水の細かい明暗表現をよく観察して、描写している。
《さらにもっと良くなる点》
- 手の甲の明暗境界線は真っ直ぐはなく、関節などの凹凸によって変化していくことを理解すると良い。
【佳作賞】握りつぶした難しい構図に◎
《良い点》
- 難しい構図にチャレンジしている。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの質感を表現するために、より細かなタッチがあると良い。
【佳作賞】暗部のグラデーションが綺麗なところに◎
《良い点》
- 腕の立体感を出すために、明暗境界線を意識している。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルの底の見え方を研究すると良い。
【佳作賞】手の質感に◎
《良い点》
- ペットボトルの向こう側の指の描写が良い。
《さらにもっと良くなる点》
- ペットボトルと手の大きさのバランスに意識するとさらに良い。
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